道路改良と側溝の工事

道幅が狭く舗装も剥がれて傷んでいる道路の改良工事です。

左が着手前で右が着手後になります。

 

反対側から

道路を拡幅し、路床の土を改良してあります。
路床の土にセメントを混ぜでよく攪拌することで強度のある路床を作ります。

また、それに加えこの道路の両脇の側溝を設置して水はけを良くします。
現在の道路の脇に水路がありますが、これは土側溝なのでコンクリート製の側溝に置き換えます

工事前の準備

道路改良工事の準備として、草が生い茂っていたので草刈りをして地面を露出した後に丁張りを出します。

紅白の板が丁張りです。

これは工事の構造物を作ったり盛土をすると、どのくらいの高さとなるのか位置を割り出す作業です。
完成後の構造物がどのような形になるか、どの位置に来るか、それを割り出す為に丁張りを作ります。

ちなみに右の写真のそれぞれの丁張は以下の高さを表しています。
・左側の水路の上にある丁張:設置する用水路の高さ(土があるので本来の位置よりは少し高めに設置)

・左側の斜めの丁張:法面の位置

・水平の丁張:工事で作る道路の高さ

丁張の設置が終われば、前準備はこれで完了です。

発注者とこの丁張をもとに立ち合いをして、このまま当初の通りに作るか、このままでは都合が悪いので変更するかなどを調整します。

 

 

 

 

 

 

 

側溝の工事

まずは水路の法面をある程度整えます。

 

 

 

そして側溝を設置するために土水路を掘削します。
掘削した穴の底には、基礎として砂利とモルタルを敷きならします。

土の上にそのまま側溝を設置すると沈下してしまうので、それを防ぐために基礎をしっかりと作ります。

 

 

 

基礎が終わった後は、その上に側溝を並べていきます。

 

 

機械で側溝を吊り上げて設置し、人力で細かい位置を微調整しながらどんどん並べていきます。

カーブに側溝を並べるので、カーブを計算して側溝を並べます。

 

 

 

 

以下の写真の部分には農道を作る必要があります。
そのためここには通常の側溝では無く蓋が付いているボックスを使います。

ボックスを土で埋め戻してその上に砂利を敷いて農道を作ります。

 

 

 

 

側溝を並べ終わった後は、盛土で路床の土と法面を形成します。

 

 

 

 

 

 

 

路床の改良

側溝の工事が終わり、盛土で道路の幅員も確保できたので路床の改良を行います。
路床の改良とは、土とセメントを攪拌し混ぜ合わせて道路の路床の強度を得る作業のことを言います。

まずはセメントを散布します。

 

スタビライザーで土とセメントをよく混ぜ合わせます。

 

路床改良はセメントを散布するので雨の日や風が強い日では行うことができません。
この日は天候にも恵まれました。

 

 

 

 

 

 

 

側溝の工事2

道路改良が終わったので、反対側のもう一つの側溝を並べます。
こちらの側溝は道路のすぐそばに設置する側溝で、車が上を通る事を考慮して最初に置いた側溝とは別のタイプで蓋がある側溝を使います。

この側溝には底の部分がありません。
コンクリートで側溝の底の勾配を自由に取る事ができます。
底の勾配を上手く調節して側溝の水の流れが滞らないようにします。

 

 

 

 

 

 

 

路盤の敷き均し

全ての側溝が並べ終わったので、最後に道路に路盤の砂利を敷きます。

砂利を敷いた後、グレーダーで角度を調節しながら均一に敷き均します。

今回の工事は路盤までの工事となるので、路盤を敷き均して終了となります。

 

 

 

最後にもう一度施工前と施工後の写真の比較になります。

反対側から

側溝も綺麗にカーブを描いていて、綺麗な仕上がりになりました。